手をつなぐ。
冷たい指先。熱い掌。脈々と流れる血液の音。
誰とだっていい。生きている証がほしい。
自分が確かにここにいて、ここで、生きている証が。
「なんでなにもないの?」
写真も。手紙も。
「なんでなにも残さずに、ひとりにするの?」
自分はまだ生きている。
でも、兄は逝った。なにも残さずに。
「仕方のないことなんだ」
「そんなこと」
「忘れるしかない」
「そうしたら、」
冷たい指先。熱い掌。脈々と流れる血液の音。
そんなものなんの意味もなくなる。
自分は消えてなくなる。
雪のように。
冷たい指先。熱い掌。脈々と流れる血液の音。
誰とだっていい。生きている証がほしい。
自分が確かにここにいて、ここで、生きている証が。
「なんでなにもないの?」
写真も。手紙も。
「なんでなにも残さずに、ひとりにするの?」
自分はまだ生きている。
でも、兄は逝った。なにも残さずに。
「仕方のないことなんだ」
「そんなこと」
「忘れるしかない」
「そうしたら、」
冷たい指先。熱い掌。脈々と流れる血液の音。
そんなものなんの意味もなくなる。
自分は消えてなくなる。
雪のように。
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大人げない大人たち、子供らしくない子供たち、みんな毎日生きている。
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